日本の風土と文化が生んだ「民家と西洋館」

― 高井潔・増田彰久 写真二人展 開催 ―
 
【平成11年1月】大成建設株式会社


 きたる2月25日(木)から3月1日(月)まで、神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)1階アートウイングにて、高井潔・増田彰久両氏による写真二人展 「民家と西洋館」が開催されます。

 昭和36年、日本大学芸術学部を同期で卒業し、当社に入社の二人は広報部に勤務するかたわら、高井氏は「民家」を、増田氏は「西洋館」をライフワークとして30年以上にわたり撮り続けてきました。高井氏は昨年11月に定年で退社し、増田氏も本年1月末日をもって退社します。本展は二人の『卒業記念』ともいえる写真展であり、昨年11月に東京で開催され好評を博した“二人展”の全国巡回の第一弾として開催されるものです。両氏が選りすぐった作品、約50点ずつが展示されます。

 高井氏は太平洋戦争中、茨城県に疎開し、約一年わらぶき屋根の家で生活をしたことから、民家に対して郷愁を持つようになりました。「学生時代は写真の勉強をしていても、民家を作品とする腕がなかった。会社で建築写真を撮るようになってから、改めて民家に挑戦できるようになりました。撮れば撮るほど、木造建築には日本建築の原点があるという感を強くします。」(高井)。

 一方、増田氏が西洋館を撮るようになったのは、東京・丸の内に建っていた日本で最初のオフィスビル、三菱一号館を、昭和44年の解体直前に撮影したのがきっかけでした。「日本の西洋館は、異文化のぶつかり合いの中で生まれた、独自の新しい建築です。日本と西洋の絶妙なブレンド。異文化に対する先人達の驚きのまなざしも感じられます。その特異なデザインに惹かれて、全国の西洋館を千棟以上撮影することになりました。」(増田)。

 民家と西洋館という一見対照的な建物に共通して伝えられてきた、我が国の風土、文化、伝統などを感じていただければ幸いです。当日会場では、高井・増田両氏の写真集の販売を行い、その収益金の一部を、(財)日本ナショナルトラストに寄付する予定です。


〈日本の風土と文化が生んだ「民家と西洋館」 高井潔・増田彰久写真二人展〉

会 期 : 平成11年2月25日(木) 〜 3月1日(月)
午前11時 〜 午後6時 26日(金)のみ午後8時まで
*入館は閉館時間の30分前まで

会 場 : 神戸ファッション美術館 1階アートウイング (企画展示室)
神戸市東灘区向洋町中2−9−1 六甲アイランド TEL078-858-0050
六甲ライナー 「アイランドセンター駅」 下車 南東すぐ

主 催: 大成建設株式会社   共 催: 神戸ファッション美術館

入場料: 無料


〈高井潔(たかい・きよし)略歴〉
   
 1938年 東京都生まれ
 1961年 日本大学芸術学部写真学科卒業
 1998年 大成建設(株) 定年退職
 現在 フリーフォトグラファー
日本写真家協会理事 日本写真協会理事 日本写真芸術会会員 新写真派協会会員
   
〈写真集〉 『日本の倉』(淡交社)、『KURA』[英語版](講談社インターナショナル)、
『日本の屋根』(叢文社)、『暖簾−暮らしにそよぐ結界の美』(ぎょうせい)、
『日本列島ふるさと紀行−風土に生きる伝統家屋と町並み−』(中央美術出版)、
『日本名建築写真選集 民家−町屋−』(新潮社)、
『民家』(河出書房出版)
 
〈著書〉 『建築写真の世界』、『日本の民家』(以上、朝日ソノラマ)、
『建築写真術』(学芸出版)、『建築写真術』[韓国語版](図書出版国際)、
『蔵』、『暖簾』(以上、淡交社)、『日本民家紀行』(新潮社)ほか。
 
〈受賞〉 1974年 日本写真協会新人賞



〈増田彰久(ますだ・あきひさ)略歴〉
   
 1939年 東京都生まれ
 1961年 日本大学芸術学部写真学科卒業
 現在 大成建設(株)広報部勤務
日本写真家協会会員 日本写真協会会員 日本旅行作家協会会員
新写真派協会会員
   
〈主著書〉 写真集『明治の西洋館』(毎日新聞社)、『西洋館再見』(岩波書店)
『フランク・ロイド・ライトの世界』(技法堂出版)、              
『日本の建築[明治大正昭和]』全10巻、『アール・デコの館』(三省堂)、
『建築探偵東奔西走』(朝日新聞社)、『伊東忠太動物園』(築摩書房)、
『英国貴族の館』THE COUNTLY HOUSE(講談社)、
『信州の西洋館』(信濃毎日新聞社)、『英国貴族の邸宅』(小学館)
 
〈受賞〉 1983年 日本写真協会年度賞
1983年 伊奈信男賞
1996年 伊奈信男特別賞