軽量土工法「エコフロート工法」を開発

−使用済み発泡スチロールを骨材として利用−
 
【平成11年12月13日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、使用済み発泡スチロールを再生処理して、骨材として利用する軽量土工法「エコフロート工法」を開発しました。


 現在、国内で生産・消費される発泡スチロールは年間約40万トンにものぼりますが、大半は焼却、廃棄処分で処理され、2000年4月に全面施行される容器包装リサイクル法などを機に、有効な再利用技術が望まれています。
 当社では、使用済み発泡スチロールを粉砕し、その表面に石粉やフライアッシュ等の無機粉体をまぶしたり、遠赤外線を使用して特殊加熱処置をすることにより、安定した使用済み発泡スチロール骨材(EPS骨材)を製造する技術をすでに開発しています。この骨材と建設発生土、セメント系固化材を混合し、低コストかつ発泡スチロールの再利用を促進する軽量土を今回はじめて実用化しました。
 従来、軽量土としては気泡を混合したものや、新規に製造された発泡スチロール粒を建設発生土に混合した「ハイグレードソイル」が商品化されていますが、使用済み発泡スチロールを使用した軽量土の実用化は、今まで例がありません。
 この軽量土を使用するのが軽量土工法「エコフロート工法」です。沈下が危惧される軟弱地盤への盛土や施工がしにくい構造物背面への充填などに適用され、必要な強度を確保すると同時に、用途により建設発生土の2割から6割の軽量化をはかることが可能となります。さらに本工法は、従来の軽量土工法に比べ、コストが2分の1程度になると共に、再生処理をした使用済み発泡スチロールは、通常の発泡スチロールに特有の静電気が発生しないために扱いやすく、施工性が大幅に向上しました。

 「エコフロート工法」は実用試験を終え、東京近郊の建築現場にて施工実績を積んでいます。地球環境保全につながる使用済み発泡スチロールの有効利用の一環として、今後も本工法を積極的に展開していきたいと考えております。

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