映画『明治建築をつくった人びと』

コンドル先生と四人の弟子
 
【平成11年8月27日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、このたび映画『明治建築をつくった人びと』コンドル先生と四人の弟子(監督=田部純正、16ミリ、54分)を企画・制作いたしました。
 本作品は、明治10年に日本政府に招かれ、工部大学校(現・東京大学)造家学科の教授として来日したイギリスの若き建築家ジョサイア・コンドルとその教えを受けた四人の弟子たち辰野金吾(たつのきんご)、曾禰達蔵(そねたつぞう)、片山東熊(かたやまとうくま)、佐立七次郎(さたちしちじろう)の活躍を描くものです。
 
 各地につくられた学校や役所などの擬洋風建築が文明開化の波を広げていた明治10年、工部大学校造家学科の教授となったコンドルによって、我が国で初めて本格的な建築学の教育が始まりました。
 そしてこの造家学科の第一回生に、辰野金吾、曾禰達蔵、片山東熊、佐立七次郎の四人がいました。四人はいずれも武士の子として維新の激動を駆け抜けた後、大学に入りコンドル先生と出会いました。コンドルの教えを受けた彼らは、明治12年に大学を卒業、我が国最初の建築家としてそれぞれ活躍をしていきます。

 
 辰野金吾はイギリス留学後、コンドルの後を受けて教授となり、アカデミーのリーダーとして後進を一手にを育てるかたわら、日本銀行本店や東京駅をつくりました。彼は近代日本の建築界の体制を確立し、これが今日の建築界の発展をもたらしています。
 曾禰達蔵は民間建築家として活躍し、優れた作品を残しています。中でも慶応義塾記念図書館は、尖塔アーチが印象的なヴィクトリアンゴシック様式の赤煉瓦建築で、日本のゴシック復興初期の実力を物語る名作です。
 一方、宮廷建築家として活躍した片山東熊は、他の三人がイギリス派であったのに対し、一人フランス派として、明治時代最大のモニュメントとなる旧赤坂離宮を完成させます。その作風は華麗で、西洋建築の集大成といわれています。
 佐立七次郎は、日露戦争後、両国の国境画定会議の舞台となった日本郵船(小樽支店)を建築しました。しかし、彼は明治という国家建設の時代のテンポについていけず、その後時代に背を向けていきます。

 
 我が国に初めて誕生した第一世代の建築家たちは、近代国家の黎明期に日本の建築と全く異なる西洋建築に取り組み、自力のデザインで新国家の礎を築くことによって、その後に続く大正、昭和、そして現代の道を拓いていきました。
 映画では、彼らの代表的な作品を中心に、その輝かしい業績を当時の社会背景を交えて紹介いたします。
 本作品の上映会を下記の日程で開催することになりました。つきましては、多くの方々にご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。

 


● 『明治建築をつくった人びと』コンドル先生と四人の弟子
1999年/カラー/16ミリ/54分
監督=田部純正 撮影=高橋愼二 監修=藤森照信(東京大学教授)
企画=大成建設株式会社 制作=日本映画新社

●[上映日程]

平成11年10月26日(火)
開演: 第1回  13:00  映画上映  (12:30開場)
第2回  15:00  トークショー(14:30開場)
 出演 : 藤森照信(東京大学教授)
       増田彰久(写真家)
   16:45  映画上映
第3回  18:30  映画上映  (18:00開場)
会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)

◆入場無料


[お申し込み方法]
入場ご希望の方は、往復葉書に希望時間(13時、15時、18時30分の中から第2希望まで)、この情報をお知りになった新聞または雑誌名、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、返信用宛名をご記入のうえ、10月5日(火)必着で、下記宛にお送り下さい。
お申し込み多数の場合は、抽選のうえお知らせいたします。なお、ハガキ1枚につき2名様までご入場いただけます。

[宛先・問い合わせ先]
日本映画新社 「明治建築をつくった人びと」係
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-10-17
TEL.03-5488-9798


日本銀行本店


帝国京都博物館


赤坂離宮