超高層ホテルの制振効果を確認

―台風10号の強風による揺れを観測―
 
【平成10年10月22日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、リニア式アクティブ制振装置を設置した小田急サザンタワービル(東京都新宿区)で、10月17日から18日にかけて日本海を通過した台風10号による強風に対して制振装置が作動し、制振効果が発揮されたことを確認しました。

 小田急サザンタワービルは、本年3月にオープンした36階建ての超高層建物で、22階以上はホテル客室となっており、強風時の居住性を確保するために、最上階には、当社と三菱重工業(株)(社長・増田信行)が共同開発したリニア式アクティブ制振装置2台が設置されています。
 東京地方では、18日未明から、南から西南西の風が強まり、午前4時30分から10時30分にかけて、建物の頂部で風速(10分間平均)が20m/sを超え、午前8時には最大風速27m/s(10分間平均)、最大瞬間風速40.5m/sを記録しました。
 この強風の間、制振装置は約9時間作動し、36階で最大加速度を約4ガル以下に抑え、制振装置を設置しない場合に対して揺れを約50%に低減する効果を得ました。この結果、ホテル客室での快適な居住性が確保されたことを確認しました。

 今回の制振効果確認により、将来の超々高層ビルも視野に入れた、広い適用範囲 を持つリニア式アクティブ制振装置への需要が一層顕在化するものと思われます。