日本の風土と文化が生んだ「民家と西洋館」

―高井潔・増田彰久 写真二人展 開催―
 
【平成10年10月9日】大成建設株式会社


 来たる11月26日(木)から12月1日(火)まで、朝日生命ギャラリー(新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル51階)にて、高井潔・増田彰久両氏による写真二人展 日本の風土と文化が生んだ「民家と西洋館」が開催されます。

 高井潔、増田彰久両氏は、当社広報部勤務のかたわら建築写真家としても活躍しています。特に、高井氏は「民家」、増田氏は「西洋館」の写真で広く知られています。本展では、2人がそれぞれライフワークとして30年以上にわたって撮影してきた写真、約50点ずつを展示いたします。

 高井氏は、太平洋戦争中、茨城県に疎開し、約一年わらぶき屋根の家で生活したことから、民家に対して郷愁を持つようになりました。「学生時代は写真の勉強をしていても、民家を作品とする腕がなかった。会社で建築写真を撮るようになってから、改めて民家に挑戦できるようになりました。撮れば撮るほど、木造建築には日本建築の原点があるという感を強くします」(高井)。
 一方、増田氏が西洋館を撮るようになったのは、東京・丸の内に建っていた日本で最初のオフィスビル、三菱一号館を、昭和44年の解体直前に撮影したのがきっかけです。「日本の西洋館は、異文化のぶつかり合いの中で生まれた、独自の新しい建築です。日本と西洋の絶妙なブレンド。異文化に対する先人たちの驚きのまなざしも感じられます。その特異なデザインに引かれて、全国の西洋館を千棟以上撮影することになりました。」(増田)。
 11月30日(月)には建築評論家の馬場璋造氏を迎え、高井氏、増田氏の3人によるトークショーも開催いたします。
 日本建築を通して、日本の風土、文化、伝統などを伝えよう、という今回の“二人展”。民家と西洋館という一見対照的な建物に共通する、温もりや豊かな造形美、細部に刻まれた歴史を、作品を通して感じていただければ幸いです。なお、本展は、今後全国展開を計画中です。


喜田家のいろり
吉島家(岐阜県高山市)みせ
(撮影=高井潔)

迎賓館
迎賓館(朝日の間の天井装飾)
東京・赤坂 明治42年竣工
設計=片山東熊

(撮影=増田彰久)


<日本の風土と文化が生んだ「民家と西洋館」 高井潔・増田彰久写真二人展>
会 期 平成10年11月26日(木)〜12月1日(火)
午前10時〜午後6時(※休館日なし)
会 場 朝日生命ギャラリー
(新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル51階)
TEL 03-3344-9582
入場料 無料


<トークショー>
日   時 平成10年11月30日(月)  午後6時30分〜8時(開場は午後6時)
会   場 大成建設(株)本社大ホール
(新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル52階)
テ ー マ 写真から見た建築
出 演 者 馬場璋造氏(建築評論家)、高井潔氏、増田彰久氏
参加申し込み 11月16日(月)までに、往復ハガキで下記宛てにお申し込み下さい。
なお、申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。
申し込み先 〒163-0606 東京都新宿区西新宿1-25-1
大成建設(株) 広報部宣伝室(TEL 03-5381-5009)
「トークショー 写真から見た建築」係


<高井潔(たかい・きよし)略歴>
1938年 東京生まれ
1961年 日本大学芸術学部写真学科卒業
現在 大成建設(株)広報部課長
日本写真家協会理事 日本写真協会理事 
日本写真芸術学会会員 新写真派協会会員
<写真集> 『日本の倉』(淡交社)
『KURA』〔英語版〕(講談社インターナショナル)
『日本の屋根』(叢文社)
『日本列島ふるさと紀行−風土に生きる伝統家屋と町並み−(中央美術出版)
『暖簾−暮らしにそよぐ結界の美−』(ぎょうせい)
『日本名建築写真選集 民家−町屋−』(新潮社)
<著書> 『建築写真の世界』 『日本の民家』(以上、朝日ソノラマ)
『建築写真術』(学芸出版社)
『建築写真術』[韓国語版](図書出版国際)
『蔵』(淡交社)
『日本民家紀行』(新潮社)
『暖簾』(淡交社)ほか。
<受賞> 1974年 日本写真協会新人賞


<増田彰久(ますだ・あきひさ)略歴>
1939年 東京生まれ
1961年 日本大学芸術学部写真学科卒業
現在 大成建設(株)広報部専任次長
日本写真家協会会員 日本写真協会会員
日本旅行作家協会会員 新写真派協会会員
<主著書> 写真集『明治の西洋館』(毎日新聞社)
『フランク・ロイド・ライトの世界』(技法堂出版)
『日本の建築〔明治大正昭和〕』全10巻(三省堂)
『アール・デコの館』(三省堂)
『西洋館再見』(岩波書店)
『建築探偵東奔西走』(朝日新聞社)
『英国貴族の館』THE COUNTRY HOUSE(講談社)
『伊東忠太動物園』(筑摩書房)
『信州の西洋館』(信濃毎日新聞社)
『英国貴族の邸宅』(小学館)
<受賞> 1983年 日本写真協会年度賞
1983年 伊奈信男賞
1996年 伊奈信男特別賞