3日以上固まらない地中壁

―凝結時間を制御できる超遅延型泥水固化材を開発―

 
【平成10年7月29日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は道路上や鉄道近接箇所など施工時間の制約を受ける状況で固化材の凝結時間を自由に制御することによって、山留壁の効率的な施工を可能にする「超遅延型泥水固化材」を開発しました。
 本材の利用により、日単位で凝結時間を制御でき、施工サイクルが複数日にわたる都市部の夜間工事などの施工の自由度が大幅に向上します。従来工法に比べ、地中壁構築の工期・コストともに約30%の削減が可能です。

 従来の泥水固化に用いられる遅延方法では材料が分離したり、遅延終了後の強度発現が不十分なために日単位の遅延は困難でした。
 そこで、泥水にセメントを混合して固化材を製造する際に、当社がエフ・ピー・ケー(株)と共同開発した超遅延剤「コンティノールA」と水溶性高分子を用いることにより、長時間の凝結遅延性、遅延期間中の分離抵抗性、遅延終了後の強度発現性に優れた泥水固化材を開発しました。
 本固化材は遅延期間中に再攪拌や変形などの外的な作用や、外気温や材料温度の変動による固化材の練り上がり温度の変動に対しても、遅延時間や強度発現性には影響がありません。

 都市部での建設工事は、車線規制などによる施工時間の制約や狭い作業領域での施工が多いため、施工の自由度が高い材料や施工法が要求されています。
 今後、固化材料として泥水・泥土などの産業廃棄物への対応を検討するとともに、本技術を積極的に提案していく方針です。




超遅延型泥水固化材・練り上がり状況


超遅延型泥水固化材・試験打設