環境配慮型解体エンジニアリングを確立

―当社環境技術・ノウハウを統合―

 
【平成10年8月31日】大成建設株式会社


 大成建設(株)(社長・平島 治)は、環境エンジニアリングの一環として、社内の環境技術、ノウハウを統合した環境配慮型解体エンジニアリングのシステムを確立しました。

 地球環境も含めた環境問題への適切な対応が、社会の中での企業の使命といわれています。当社では、平成9年11月にエンジニアリング事業で初めて、ISO14001の認証を取得し、環境管理システムに則った施設設計に取り組んでいます。
 また、当社は事業を企画からファイナンス・開発・設計・調達・施工・運営・メンテナンス・再生というループ(環建設)としてとらえています。このうち、「再生」の段階の重要な要素である施設の解体は、様々な点で環境への影響大です。
 そこで、施設の解体に関する既存の技術をISO14001で認証済みの「エンジニアリング本部環境方針」にそって整備し、総合的なマネジメントシステムとして環境配慮型解体エンジニアリングを確立しました。
 環境配慮型解体エンジニアリングとは、下記の技術を体系化し、解体工事を計画・実施から廃棄物の処理・リサイクルまで一貫した総合マネジメントのもとに行うことです。

  1. 事前調査計画技術
    最適な解体工事計画を行うための事前調査の方法を整備。特に有害な薬品などの取り扱い、 調査方法を体系化。
  2. 環境影響評価(アセスメント)技術
    解体工事に関わる振動・騒音などの環境影響を評価する手法を整備。
  3. LCCO2による評価技術
    建設から解体までの建築物のライフサイクルにおける温暖化ガスの排出量のなかで特に解体に関わる部分を算出・評価。
  4. リサイクル管理技術
    解体で出る全ての廃材ごとのリサイクル・処分方法を整備。建設副産物総合管理システムを解体廃材に適用し、リサイクル・廃棄物量を正確に把握し、適正に管理。
  5. 廃棄物の無害化処理
    数多くの産業施設建設における経験を生かし、各種の有害廃棄物の処理及び管理をマニュアル化。
  6. 土壌浄化
    特殊な工場・医療施設などにおける化学物質による土壌汚染の調査と浄化の技術を確立

 従来は各個別の技術で解体工事に対応していましたが、この総合マネジメントの下に各技術が有機的に関連することによって、工期の短縮、工事中の環境保全、リサイクル率の向上、排出CO2の削減等の効果をあげることが出来ます。
 今後、工場、事務所、病院等あらゆる施設の解体工事にあたり、環境に配慮した総合的な提案を行います。