UHF帯TVゴーストを防ぐ

─── オーバーリサイクル可能の骨材使用の電波吸収外壁材 ───

 
【平成9年12月15日】大成建設株式会社

 大成建設(株)(社長・平島 治)は、富士電気化学(株)、大日本インキ化学工業(株)、昭和鉱業(株)と共同で、UHF帯のテレビゴ−スト(二重像)を防ぐ電波吸収外壁材を開発しました。
 高層ビルによる電波障害の一つに、テレビゴースト障害の存在がよく知られてます。これまでは、この対策が、首都圏中心であった関係から、VHF帯(1〜12ch)の対応になっていました。平成8年6月には、主にVHF帯のゴースト防止用の外壁板を当社以下4社で、共同開発しました。ところが、高層ビルの地方分散が進むにつれ、VHF帯に加え、UHF帯のテレビゴースト対策を要するケースが出始めていました。
 そこで、今回、マグネシウム系フェライトの粉砕粒を骨材にして、一定の比率でセメントと混合して練り上げたUHF帯専用のモルタルを開発しました。このフェライトモルタルを一般の化粧タイルに打設、その中に反射金属メッシュを敷きこみ、成形し表面処理します。さらに、構造鉄筋とともにコンクリートを打設し、プレキャスト板に仕上げました。
 これまでは、電波吸収用には、フェライトタイルが多く使用されていました。今回開発した外壁板は、フェライトタイル使用のものに比べ、電波吸収性能に優れ、製作方法が容易です。UHF帯(13〜62ch)の対象周波数で、20dB(99%ゴースト吸収)以上の反射減衰量を実現しました。また、構造体としても十分な強度を有しています。製造コストについては、フェライトタイル使用の外壁板に比べ、約15%の削減が可能となります。
 骨材としてのフェライトは、テレビ、パソコン等に使用されているフェライト部品からもリサイクル可能であり、省資源の観点から環境にやさしい製品です。特許については、4社共同で出願中、販売窓口は富士電気化学(株)開発営業部(電話 03-5473-4678)が担当します。                 
 
 
(参考)
 富士電機化学(株) 本社・東京都港区 社長・立田時雄
 大日本インキ化学工業(株) 本社・東京都中央区 社長・高橋武光
 昭和鉱業(株) 本社・東京都渋谷区 社長・井上 章
以上
[担当:建築本部技術計画部内外装技術計画室]