週刊誌コラム
週刊新潮「タワークレーン」
在原業平 岩倉具視 学習院旧正門
東京メトロ副都心線の西早稲田駅に近い諏訪神社(新宿区高田馬場一−一二−六)は平安時代創建と伝えられる古社だけに
業平は平城天皇の皇孫で、『伊勢物語』の主人公に擬せられ、東下りの説話で親しまれている。
名にし負わばいざ
業平の作として有名な和歌である。<隅田川に群れ飛ぶ都鳥よ、都の名を持つのなら都のことを訊ねたい、都(京都)に住む私の恋人は無事でいるのだろうか>。都鳥はユリカモメの雅称。その業平が諏訪の森で道に迷って妻と離ればなれになり、一夜明けてみれば同じ場所にいたという奇遇譚が伝わり、この森には思いの森、恋の森という別名もあるというのである。
諏訪神社の
諏訪神社や玄国寺の筋向いに当たる明治通りの東側には学習院女子大学(新宿区戸山三−二〇−一)の校地が広がっているが、その古風な校門が明治十年(一八七七)神田錦町に創設された華族学校(現・学習院)の正門で、国指定の重要文化財である。
赤茶色に塗った門柱は透かしの
このコラムは今回で一旦休載致します。永年のご愛読ありがとうございました。
(掲載号:04月01日号)
