週刊誌コラム
週刊新潮「タワークレーン」
駒場の 文学館 民芸館
加賀100万石の子孫・旧前田侯爵邸跡の駒場公園の一画には、校倉風の白い鉄筋の建物が建っている。近代文学の殿堂といえる日本近代文学館である。
昭和37年、作家高見順らの文壇、学界、マスコミの有志が、散逸のひどい日本の近代文学関係の資料の収集・保存のための博物館設立を提唱、各界にその必要性を訴える活動を始めた。その結果、同47年4月、開館の運びとなった。この間、設立に参加した人は約1万5千人に達したという。
現在、芥川龍之介文庫など120を超えるコレクション、100万点の資料が収蔵されている。文学専門の図書館として利用されている他、近代文学雑誌・初版本の復刻刊行・展覧会・講座開催の事業なども行われている。
公園に近い、南西の住宅街には大谷石の蔵造りの建物・日本民芸館がある。民芸研究家で美術評論家の 柳宗悦 ( やなぎむねよし が陶芸家浜田庄司らの同志と起こした、優れた民芸の発掘と新しい民芸の創作を提唱する「民芸活動」が実ったもので昭和11年、倉敷の大原美術館を設立した大原孫三郎の財政援助などがあって誕生した。
民芸品は、庶民の日常生活の中から生まれた実用的な工芸品である。しかし、こうした民芸品にも、鑑賞用に作られた芸術品とは違った美しさがある。
同館の収蔵品は多彩で陶磁器、染物、織物、絵画、彫刻など1万余点に上る。これらの収蔵品は2、3か月ごとに陳列替えされて展示されている。60年以上もの年月を重ねた建物の中で見る民芸品の数々には、どこか懐かしさが感じられて古き良き時代を偲ぶことができる。
民芸館と道路を挟んで反対側にある長屋門は、日光街道沿いにあった名主の家の門である。
昭和37年、作家高見順らの文壇、学界、マスコミの有志が、散逸のひどい日本の近代文学関係の資料の収集・保存のための博物館設立を提唱、各界にその必要性を訴える活動を始めた。その結果、同47年4月、開館の運びとなった。この間、設立に参加した人は約1万5千人に達したという。
現在、芥川龍之介文庫など120を超えるコレクション、100万点の資料が収蔵されている。文学専門の図書館として利用されている他、近代文学雑誌・初版本の復刻刊行・展覧会・講座開催の事業なども行われている。
公園に近い、南西の住宅街には大谷石の蔵造りの建物・日本民芸館がある。民芸研究家で美術評論家の 柳宗悦 ( やなぎむねよし が陶芸家浜田庄司らの同志と起こした、優れた民芸の発掘と新しい民芸の創作を提唱する「民芸活動」が実ったもので昭和11年、倉敷の大原美術館を設立した大原孫三郎の財政援助などがあって誕生した。
民芸品は、庶民の日常生活の中から生まれた実用的な工芸品である。しかし、こうした民芸品にも、鑑賞用に作られた芸術品とは違った美しさがある。
同館の収蔵品は多彩で陶磁器、染物、織物、絵画、彫刻など1万余点に上る。これらの収蔵品は2、3か月ごとに陳列替えされて展示されている。60年以上もの年月を重ねた建物の中で見る民芸品の数々には、どこか懐かしさが感じられて古き良き時代を偲ぶことができる。
民芸館と道路を挟んで反対側にある長屋門は、日光街道沿いにあった名主の家の門である。
(掲載号:06月05日号)
