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週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

がん早期発見のための診断施設オープン

 千葉市稲毛区山王町にある医療法人社団翠明会山王病院。この十二月一日に、短時間で全身のがん検査を行うことができる医療機器PETを導入した診断施設『PET画像診断センター』が開所した。現在、全国に約五十カ所あり、千葉県の民間病院では、はじめてのPET検査専門のセンターとなる。

 PETとはポジトロン・エミッション・トモグラフィ(陽電子放射断層撮影)の略。ある特殊な性質をもつ放射性同位元素が発する放射線を利用して体内を撮影する装置のことだ。この医療機器によって苦痛を伴うことなく一度の検査で、わずか数ミリ単位の活性化したがんが発見できるという。悪性度や病変の広がり、再発の診断、治療方針の決定など、がんに関するあらゆるケアが可能になるのだ。

 山王病院本館の隣に建設された『PET画像診断センター』は、鉄筋コンクリートの三階建て、延面積約千二百平方メートルの建物。この特殊な施設はどのような構造になっているのか、施工を担当した大成建設・今憲昭作業所長に聞いた。

「一階は医療機器の管理室、二階、三階は検査室やスタッフルームなどになっています。中でも放射線を取り出す部屋はコンクリート壁が一・五メートルから一・七メートルの厚さを確保しており、その他の部屋も鉛入りの扉や特殊なガラスを使用しています。空調設備も、中の空気を直接外に出さないような特殊なエアシステムになっています。また、埃だまりをつくらないような床の納まりや塗料など、材料を研究開発しながらの施工でした」

 施工に際しては「原子力部」「技術センター」と協力、技術力と経験を結集し、大成建設の総合力をもって最先端の医療機器を導入するに相応しい安全で機能的な施設が実現された。

(掲載号:01月01日・08日合併号)