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週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

港ヨコハマ伊勢佐木町に巨大な地下駐車場が登場

 神奈川県横浜市中区の伊勢佐木町は、昨年多くのファンに惜しまれつつもこの世を去った青江三奈の代表曲「伊勢佐木町ブルース」でも知られる繁華街である。

 横浜ベイスターズのホームグラウンドである横浜スタジアム、デートスポットとして有名な外人墓地や山下公園、横浜中華街などの最寄り駅となるJR関内駅を降りると、そこが「伊勢佐木モール」の始まりだ。

 百貨店や映画館、飲食店や各種ショップがひしめき合い、昼夜を問わず多くのカップルや家族連れで賑わう伊勢佐木町。しかし、その人気の高さと駐車施設の不足から路上駐車が一つの問題となっている。

 この問題を解決すべく、一九九五年に着工されたのが伊勢佐木町地下駐車場・共同溝工事だ。伊勢佐木モールに隣接する国道十六号線の下に、断面約十九mラ十七m、延長約九十mの地下駐車場と、その区間も含み、電話、水道や下水道、電気、ガス等の地中埋設管を集中敷設するための全長約四百八十mの共同溝を一体施工している。これが完成すれば、地下三階(うち地下一階は入出庫フロア)の駐車場に二百台の車が駐車できるようになるという。

 ただ、この工事には乗り越えなければならない大きな課題があった。地下駐車場建設予定地には、日夜交通量の多い国道の他、NTTの通信回線などの埋設管が数多く敷設されていた。つまり、単純に地上から掘っていくことができなかったのである。

 年も押し迫った十二月中旬、竣工を間近に控えた現場を訪れた時、案内してくれた大成建設の斉田茂作業所長が誇らしげに言った。「困難だったからこそ新しい技術が生まれたんです」

 そう、ここは建設大臣から表彰されたほどの、ある画期的な掘削機を使用した現場でもあったのだ。

(掲載号:01月25日号)