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週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

東京にも横浜にも近い市民の文化・交流の拠点

 神奈川県相模原市は、東京都の西部に隣接し、横浜市に近いというロケーションもあり、この五年で人口が約三万人も増え、現在は約六十一万人に達している。

 中でも「橋本」はJR橋本駅から横浜へ三十八分、八王子まで十一分という便の良さに加え、一九九〇年三月に京王線が開通し、今年三月にダイヤが改正されてからは、最速で新宿まで三十五分、渋谷まで四十一分と利便性が飛躍的に増し、住宅地としての人気が急上昇している。

 市民の文化・交流の拠点となる新しい「顔」が、JR、京王両橋本駅の傍らで産声をあげようとしている。

 一九九九年九月に着工され、今年七月に竣工予定の再開発ビル、その名も「ミウィ橋本(mewe)」である。

 地下一階から地上五階まではショッピングや食事を楽しめる専門店街。六階は広々とした図書館で、七階から九階部分は、市民がコンサートや演劇に使用できる客席数五三五席の本格的なホールとなっている。

 そして、街の「顔」として特筆すべき点は、ビルの一部が五階から九階までの高さ二十五mの吹き抜けとなっていて、そこに「インナーガーデン」と呼ばれる市民のための緑豊かな憩いの場が設けられていることと、ビルの外壁に約九五〇本もの「柱」が飾りとして施されていることだ。

 ガラス壁の向こうに広がる緑豊かな空間と何百もの柱にデコレーションされた外壁……駅を降りてすぐ目に飛び込んでくる光景は、まさしくこの街の顔にふさわしい鮮烈な印象を与えてくれることだろう。

 しかし、このユニークなデザインが実現できた背景には、建設スタッフたちの現場ならではの創意工夫と懸命な努力があった。

 そのことを知ったのは、四月中旬、完成間近の現場を訪れた時だった。

(掲載号:05月17日号)