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週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

四国四県を「∞(無限大)」で結ぶ高速道路

 いま四国では、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の全四県を高速道路のネットワークで結ぶ計画が順調に進められている。

 その一つ、四国縦貫自動車道は、徳島県徳島市から愛媛県川之江市、松山市、大洲市にかけての瀬戸内海側を延長約二二二kmで結ぶ。

 また、四国横断自動車道は約四四一kmで、徳島県阿南市から徳島市、鳴門市を通り、そして香川県高松市、愛媛県川之江市、高知県高知市、須崎市を経て、愛媛県大洲市に至る。

 これら二つの自動車道が東西にひしゃげた「∞」のカタチとなり、四県を結ぶ予定で、完成した暁には、四国全体の活発な交流を促し、大きな経済効果も期待されている。
ちなみに、中央の「X」部分に当たる約三九三kmはすでに開通している。

 青空冴えわたる夏の一日に訪れたのは、この「X」ハイウエイを右側へ伸ばすと同時に、神戸淡路鳴門自動車道によって本州とつながる際の重要なアクセス・ポイントとなる四国横断自動車道「鳴門IC〜板野IC」間の約一〇・五kmの建設現場だった。

 この区間は二〇〇二年度の開通を目指し、現在工事は最盛期をむかえている。

 また、工事区間は、約一三〇〇年前の奈良時代に、淡路から讃岐を経て土佐の国・高知へと通じる「南海道」として整備された官道とほぼ平行したルートをたどることから「阿波の南海道」という愛称で呼ばれている。

 歴史が古く、貴重な文化や伝統が二十一世紀のいまなお継承され、息づく「南海道」……。

 そして、豊かな自然と文化・伝統を次世代に継承してゆくことが、今回の高速道路を建設してゆく上で、最も大きなテーマとなったのである。

(掲載号:08月09日号)