ホーム > 会社情報 > ライブラリー > 週刊誌コラム > 週刊文春「立ち話」 > 平成13年 [2001年] > 日本初の最新工法で日本一の大きさを実現


文字のサイズ
  • 小
  • 中
  • 大

週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

日本初の最新工法で日本一の大きさを実現

 静岡県庵原郡富士川町で建設中の「富士川橋」は、コンクリートのアーチ橋としては日本一、鋼材の橋桁を併用する複合アーチ橋としては世界一の規模を誇る。

 橋は日本三大急流の一つ富士川をひとまたぎで渡ることから、橋脚を持たないアーチ橋として設計され、日本一大きなコンクリート製のアーチを建設するために、日本で初めての工法が 採用されたのである。

 アーチ橋を造る方法の一つにピロン工法がある。まず両岸に土台を造り、そこからアーチ型に五mずつコンクリートのアーチを張り出してゆく。しかしアーチが伸びれば伸びるほど重さを支えるのが困難になる。そこで、「ピロン」と呼ばれる支柱をアーチの根本に建設し、そこから前後にケーブルを張り出し、前方(川側)はアーチに、後方は地盤につなげることで、バランスを取りながらアーチ橋を建設してゆくのである。

 ところが、今回の富士川橋のように巨大な規模の場合には、必然的にピロンも 大仕掛けとなってしまう。 「そこで今回は、ピロンをアーチ橋の根本ではなく、河川の中に建設する、日本で初めての試みを採用しました」と大成建設の貞光誠人所長は説明する。

 この工法だとピロンはアーチの根本近くの部分を支える必要がなくなり、しかも、前方に張り出すケーブルの長さが短くてすむので、ピロンの負担がより少なくなる。その結果、ピロンの規模も抑えられる。工事の安全性も高められると同時に、工期の短縮、工事費の節約が実現できたという。

 ピロンとアーチを造ってゆく移動作業車は、上り線のアーチが完成後に一度解体され、下り線のアーチの建設時にもう一度組み立てられて再利用される。

 日本一の橋を造るからこそ、日本初の技術が開発されたと言えるのだろう。

〈PR・大成建設〉http://www.taisei.co.jp「Tea Time」らいぶらりーでもご覧いただけます。

(掲載号:10月04日号)