週刊誌コラム

週刊文春「立ち話」

免震工事で生まれ変わる現代の"千葉城"

 JR本千葉駅から歩くこと十五分、町を見下ろす小高い丘の上に千葉市立郷土博物館の白い天守閣が見えてくる。

 同館は、一九六七年、四層五階建ての天守閣様式、つまり"城郭"の形で千葉市より工事が発注され、築城には大成建設があたった。高さ約三〇m、「現代の千葉城」として、市民はもとより、県民にも広く親しまれてきた。

 普段は、千葉市の歴史や民俗に関する展示や、戦国時代の甲冑や絵巻物など歴史的資料が一般に公開されている。また、市史編纂事業も同時に行っている。

 四階に設置されたプラネタリウムは、子供たちの教育施設としてはもちろん、大人たちの憩いの場としても人気が高い。

 そんな「現代の千葉城」は、阪神・淡路大震災後、市の耐震調査の結果、免震工事が必要とされ、今年十一月の竣工を目指して、昨年十一月に着工された。

 今回の工事には、市制施行八十年を記念し、さらに千葉介常胤没後八百年を迎えての"お城のリニューアル"という意味合いも含まれている。

 千葉城は大治元年(一一二六)、平忠常の子孫・千葉介常重によって築城された。その嫡男・千葉介常胤は源頼朝を助け、鎌倉幕府の創設に貢献した。

 その功績が評価されて、千葉氏は領地を県内外に広げ、当時を代表する大豪族となり、約三百三十年間、この城を拠点として勢力を振るうことになった。

 かつての千葉城が?千葉発祥の象徴的存在?であるのと同様に、新たに生まれ変わろうとしているここ郷土博物館の天守閣は、千葉市の二十一世紀を象徴するランドマークである。

 そんな「現代の千葉城」は、改修工事中も、青空の中、くっきりとした美しい姿で街に彩りを添えていた。

〈PR・大成建設〉http://www.taisei.co.jp「Tea Time」らいぶらりーでもご覧いただけます。

(掲載号:10月18日号)