週刊誌コラム
週刊文春「立ち話」
さいたま"自在型"アリーナ誕生
彩の国、さいたま——
県下有数の都市大宮のすぐ南で、二十一世紀に向けてこの埼玉の新たな中核となる街づくりが行われている。
さいたま新都心——
来世紀にはここで官公庁や文化施設、さらに多様な商業、レジャー施設が複合的に機能することになる。この新都心のランドマークとして注目を集めているのが二十世紀最後のビッグプロジェクトといわれる 『さいたまスーパーアリーナ』 である。
このアリーナは同時にこれまでにない自在型アリーナとしても注目を集めている。
JR埼京線で新宿駅から約三十分。北与野駅で下車するとすぐ北側に巨大な建築物が目の前に現れる。空に向かって跳ね上がった大屋根は鋭角的で、未来へはばたく 『彩の国さいたま』 を象徴しているようだ。一般の丸みを帯びたドーム建築などとはまったく異なったイメージである。
道路を隔てたすぐ隣では、京浜東北線の新駅が建設されている。
『さいたまスーパーアリーナ』 は県の施設で敷地面積約四万五千m2、高さ六十六m。最大収容人員は三万六千五百人と日本有数、県下では最大の規模を持つ。もっともこのアリーナの最大の特長はそうした規模的な側面よりも機能面にあった。
施設そのものが十四のパターンに形状変化。コンサートからフットボールの試合まで、音楽・スポーツ・文化・経済の分野まで多様なイベントに対応できるスーパーアリーナなのだ。
施設内部に立つと少し予想とは異なっていた。建物の規模、アリーナという響きから幾分ドーム球場などのスポーツ観戦型施設を想像していた。しかし天井、壁、客席全てモノトーンと実に落ち着いている。勿論スポーツ競技も出来るのだが、どちらかといえば、巨大なハイテクコンサートホールという感じであった。そんなホールの形状変化を実現させた技術とは一体どんな技術であろう。
(掲載号:01月06・13日号)
