週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
ビルの緑化って、なに?
ビル自体を緑化できると、都市の環境や暮らしにどんな効果があるのでしょう。
東京23区の場合、山や畑を含む緑の部分をあらわす緑被率は約二十二・五パーセント。つまり、残りの五分の四はアスファルトやコンクリートに覆われていることになります。
緑被率が低いと、降った雨が地面にしみ込めなくて都市型洪水が起きやすいとか、夏の照り返しで気温が上がるなどの弊害を招きます。もっと土地があれば、公園をつくったり、道路を拡げて木を植えることで緑被率を上げられますが、国土の狭い日本の大都市では難しい話。そこで、ビルの屋上や壁面を利用して緑を増やす「ビル緑化」で、少しでも環境への影響をカバーできないか、さまざまな試みがされています。
例えば、ビルの壁面に屋上と地上からツタを這わせて緑化する方法。特に西側の壁面を緑化すると、夏は強烈な西陽を葉が遮るので壁面の温度上昇を和らげ、冷房の負荷を低く抑えられます。冬には落葉するツタを這わせれば、寒い冬にも西陽をいっぱいに受けられます。
また地域冷暖房にすると、今まで空調機器で塞がれていた個々のビルの屋上が空き、そこに木や芝生を植えて緑地化を進めれば、屋上のコンクリートに蓄える熱を減らすこともできます。
あるシミュレーションによれば、ビル緑化が進むと、東京23区では夏のピーク時に最大三℃気温が下がるといわれています。今でも田園地帯に残る「屋敷林」は夏の陽射しや冬の北風から暮らしを守る先人の智恵でした。現代の都市でも、緑との上手な付き合い方で、暮らしやすい環境をつくる智恵をもっと編み出したいですね。
東京23区の場合、山や畑を含む緑の部分をあらわす緑被率は約二十二・五パーセント。つまり、残りの五分の四はアスファルトやコンクリートに覆われていることになります。
緑被率が低いと、降った雨が地面にしみ込めなくて都市型洪水が起きやすいとか、夏の照り返しで気温が上がるなどの弊害を招きます。もっと土地があれば、公園をつくったり、道路を拡げて木を植えることで緑被率を上げられますが、国土の狭い日本の大都市では難しい話。そこで、ビルの屋上や壁面を利用して緑を増やす「ビル緑化」で、少しでも環境への影響をカバーできないか、さまざまな試みがされています。
例えば、ビルの壁面に屋上と地上からツタを這わせて緑化する方法。特に西側の壁面を緑化すると、夏は強烈な西陽を葉が遮るので壁面の温度上昇を和らげ、冷房の負荷を低く抑えられます。冬には落葉するツタを這わせれば、寒い冬にも西陽をいっぱいに受けられます。
また地域冷暖房にすると、今まで空調機器で塞がれていた個々のビルの屋上が空き、そこに木や芝生を植えて緑地化を進めれば、屋上のコンクリートに蓄える熱を減らすこともできます。
あるシミュレーションによれば、ビル緑化が進むと、東京23区では夏のピーク時に最大三℃気温が下がるといわれています。今でも田園地帯に残る「屋敷林」は夏の陽射しや冬の北風から暮らしを守る先人の智恵でした。現代の都市でも、緑との上手な付き合い方で、暮らしやすい環境をつくる智恵をもっと編み出したいですね。
(掲載号:02月04日号)
