週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
湿気を自己調節する家って、何?
室内の湿気をエアコンではなく、建材そのもので調節する家ってどういうものでしょう。
和家具によく使われる桐には、湿気を調整するという特長があります。湿気があるときには、桐がタンスの中の水分を吸って着物を守り、乾燥しているときには水分を放出して調整します。焼けたときには、表面が炭化しても内部をしっかりと守るのです。これと似たような働きをするものに珪藻土 (けいそうど) というものがあります。
珪藻土は、古代に海中で育った藻の化石が、長い年月をかけて海底に積もり積もって固まったもの。最近はあまり見かけませんが、サンマを焼くときなどに使った七輪の材料になるものです。もともとが藻なので、表面にミクロの孔 (あな) がたくさんあり、この孔がガスや水分を捕らえます。
これを建材として壁に利用すれば、ジメジメする梅雨どきには室内の湿気を吸い、空気が乾燥する冬には水分を放出するので、部屋の湿度を一定に保つことができます。つまり珪藻土は、自然の湿度コントロール機能を持っているわけです。昔の家々が、床の下に炭を入れた壷などを置いたり、壁の中に炭を入れたりしていたのも、炭にも珪藻土と同じような吸湿効果があるからなのです。
近ごろでは、珪藻土に特殊な固化材を入れて水に溶けなくしたものが、屋上防水の補修層や屋根の断熱材として使われはじめてきました。そもそも耐火レンガや七輪に使われるくらいですから、断熱効果は大したもの。これを屋上や屋根の防水層の上に数センチほど塗れば、不燃性を手に入れるだけでなく、夏の屋根のクラクラするような暑さからも解放されるわけです。
和家具によく使われる桐には、湿気を調整するという特長があります。湿気があるときには、桐がタンスの中の水分を吸って着物を守り、乾燥しているときには水分を放出して調整します。焼けたときには、表面が炭化しても内部をしっかりと守るのです。これと似たような働きをするものに珪藻土 (けいそうど) というものがあります。
珪藻土は、古代に海中で育った藻の化石が、長い年月をかけて海底に積もり積もって固まったもの。最近はあまり見かけませんが、サンマを焼くときなどに使った七輪の材料になるものです。もともとが藻なので、表面にミクロの孔 (あな) がたくさんあり、この孔がガスや水分を捕らえます。
これを建材として壁に利用すれば、ジメジメする梅雨どきには室内の湿気を吸い、空気が乾燥する冬には水分を放出するので、部屋の湿度を一定に保つことができます。つまり珪藻土は、自然の湿度コントロール機能を持っているわけです。昔の家々が、床の下に炭を入れた壷などを置いたり、壁の中に炭を入れたりしていたのも、炭にも珪藻土と同じような吸湿効果があるからなのです。
近ごろでは、珪藻土に特殊な固化材を入れて水に溶けなくしたものが、屋上防水の補修層や屋根の断熱材として使われはじめてきました。そもそも耐火レンガや七輪に使われるくらいですから、断熱効果は大したもの。これを屋上や屋根の防水層の上に数センチほど塗れば、不燃性を手に入れるだけでなく、夏の屋根のクラクラするような暑さからも解放されるわけです。
(掲載号:03月10日号)
