週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

竹は、建材になるのでしょうか?

成長が早い竹材は、家などの建材としても利用することができるのでしょうか。

 「地震のときは、竹やぶに入れ」という言い伝え、聞いたことありませんか?たしかに竹は、土の中にしっかりと絡み合って根を張っているので簡単には抜くことができず、けっこう揺れには強そうです。竹やぶなら地盤が崩れたりする事が少ないのでそういわれたのでしょう。しかし竹の利用法となると、竹刀やヘラ鮒用の釣竿、そしていまではほとんど見かけなくなった物干し竿くらいしか思い浮かばないのではないのでしょうか。
 じつは竹は、木の仲間ではなく、草の一種なのです。地中に茎を持ち、切っても切っても次から次へと生えてくるので、またたくまに繁殖し、三年から五年程度で成熟します。まさに「雨後の竹の子」状態です。これを建材に利用すれば、自然に影響を与えずにすみます。実際、中国や東南アジアでは、建築現場の足場に竹材を利用している例があります。ただし、竹には伐採のタイミングがあります。チビタケシンクイムシという害虫がいるからです。この害虫が活動を止める、冬の寒い時期が伐採のタイミングです。
 建材としての竹の利用には、寄せ木細工のようにして床をつくったり、襖の枠材をつくるなどがあります。真っすぐな繊維が特長の竹を細く加工して、断面を見せるように張り合わせた無垢の床材は、反りもきわめて少なく、素足への感触も気持ちのいいものです。さらに燻製処理を施せば、害虫に対しても強くなります。
 見て風合いがよく、使って感触がよく、しかも地球環境にもやさしい竹材。もっといろいろな所で使われだすといいですね。

(掲載号:03月24日号)