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週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
シャンデリアって、ロウソクで照らしていても、どうしてあんなに明るいの?
ヨーロッパの古城などで見かける、シャンデリア。電気のない時代には、ロウソクを光源にしていました。しかし、ロウソクは電灯に比べるとかなり暗いもの。なのに、シャンデリアは明るく華やかな感じがします。今でも、電球を使ったシャンデリアがホテルの宴会場などにありますが、その明るさを照度計で測ってみると、意外と暗いものです。では、どうして、シャンデリアは明るく感じるのでしょうか?
照明の明るさは、机の上など水平面を照らす水平面照度と、壁面など縦の面を照らす鉛直面照度で測ります。オフィスでキーボードなどを操作する場合には、水平面の明るさが重要です。しかし視覚的には、壁からの反射光など鉛直面からの輝度が強い方が、室内は明るく感じられるのです。シャンデリアの場合には、シャンデリアそのものに多角形にカットされたガラスがたくさん付けられています。これによって光を乱反射するので、壁などに当たって跳ね返ってくる輝度のバランスが普通の光源より強くなります。つまり、シャンデリアのある部屋は、鉛直面の輝度のバランスの割合が高いので明るく感じるというわけです。
しかし、オフィスでは壁面などからの反射光があると、パソコンのディスプレイに映り込んだりして、仕事のジャマになることがあります。
そこで、最近のオフィスでは、照明に枡の形をしたルーバーを取り付けて、壁に反射する光をカットしています。こうすることで、目も疲れにくくなるわけです。
つまり、たとえどんなにシャンデリアが明るく華やかでも、オフィスには似合わないということですね。
(掲載号:06月30日号)
