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週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

実際に明かりを灯してみないとわからない照明、いっ たいどうやって設計するの?

 照明は建築のなかでも、空間を演出するとても重要な要素です。とくに、ほとんどの明かりが人工の照明になる内装では、その空間がイメージどおりに表現できるかどうかは、照明にかかってきます。
 たとえば室内の照明の場合、執務空間には機能的な照明が求められ、レストランやブティックでは空間デザイン的な照明が求められます。 レストランなら、照明を明るくするか暗くするかで、お店の雰囲気はまったく違った印象になり、お客さまの入りにも影響することがあります。ですから、空間(インテリア)をデザインする担当者と照明をデザインする担当者とがきちんと話し合ってデザインすることが大切なのです。
 では、どうやって照明のイメージを確認するのか? 以前は、1/10の模型で光の回り方などをチェックしていました。しかし1/10の模型では、豆電球しか使えないので、色調までは再現できません。そこで、マンションなどでは 原寸大のモックアップをつくり、実際の照明を入れて確認していました。とはいえ、大空間のドームだったら、原寸大のモックアップはムリでした。しかしいまでは、コンピュータによって照明をシミュレーションできるようになったのです。
 コンピュータに建築空間のモデルを入力して、さまざまな光源と朝陽や夕陽など外からの自然光を加えてシミュレーションします。しかも、壁の材料による反射率の違いや反射の仕方まで解析できます。そのため、レストランやアミューズメント施設などにおける光の演出も、実際の空間と変わらないリアルさ で、瞬時にシミュレーションできるようになったわけです。

(掲載号:07月07日号)