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週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
コンピュータ・グラフィックスでの古代都市の再現、いったいどうやってつくるのでしょうか?
テレビで、エジプトやギリシャなどの古代都市を、コンピュータ・グラフィックス(CG)で再現した番組をご覧になったことはありませんか?そのCG制作に、建設会社がかかわっていることをご存知でしたか?その理由は、リアルなCGをつくるには、建物の構造や都市づくりの知識がないと難しいからです。
数千年前に実際に存在したものをCGでリアルに再現することは、SF映画のように架空の都市や建物をCGでつくるのとはまったく異なります。とはいえ、建物もあまり残っていませんし、もちろん当時の図面などありません。だからこそ、専門的な知識が必要になるのです。
いくらコンピュータを使っていても、データがなければCGはつくれません。そこで、考古学の研究者と一緒になって、残っている建物の土台や使われている素材などから、柱の太さと高さを割り出し、その柱の数や配置から上に乗っていた屋根の大きさと形を推理して、数千年前の建物や都市の様子を図面に起こしていくのです。この図面を元に、コンピュータ上に三次元の模型をつくるわけです。
このCGをリアルに見せる要素が、素材の質感と光の制御です。当時の柱や壁の素材・色を、研究者と相談しながら決めていきます。そして、光源をどこに設定してどこに光を当て、その光がどう反射するかをコンピュータが計算して、そこに実際の都市があるようなリアルな絵に仕上げるのです。あとはアニメーションと同じ要領で、見る視点と見られる視点を少しずつ変えていって30枚描くと、1秒分のCGができあがります。なんとも根気のいる作業ですね。
(掲載号:08月11日号)
