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週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
途中でデザインに変更があったとき、どうやってチェックしているのですか?
設計というと、デザインを担当する意匠設計を連想しがちですが、建物の設計はそれだけではありません。強度などを確保する構造設計やエレベーターや空調などの設備をどこにどのように配置するかを担当する設備設計もあります。
ふつう設計の変更は、デザインや構造や設備だけを直せば済むというものではなく、関連する部分をすべてをやり直すことになります。なぜなら、意匠の変更は構造に影響し、構造の変更は設備の配置や配線などに影響してくるからです。だから変更があったときには、各分野の図面などに修正のし忘れがないか、きびしくチェックするのです。
日本では、10年くらい前のCAD導入以前には、変更箇所が指示通りにきちんと直されたかどうかを、フロア単位でトレーシングペーパーに描いたそれぞれの図面を重ね合わせ、下からの透過光によってくい違いの有無を確認していました。作業の分業化が進んだアメリカでは、マイラー紙というトレーシングペーパーよりも透明に近い紙に図面を描き、それを何枚も重ねてプレスしながら真空にし、1枚の図面のようにしてコピーし、くい違いを確認していました。いかにもアメリカ的ですね。
CADが導入されると、修正個所のチェックはCADの画面上でできるようになりました。フロアごとに変更後の意匠のCADデータに構造のCADデータを画面上で重ね合わせると、変更にきちんと対応しているかどうかが確認できます。また、さらにその上に設備のCADデータを重ね合わせれば、万一対応し忘れた箇所があった場合には、一目瞭然で分かるわけです。
(掲載号:09月01日号)
