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週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

この夏よく見かけたHACCP、いったい何のこと?どう読めばいいの?

 私たちが食べ物を口にするとき、誰もが「安心なものを口にしている」と信じているのではないでしょうか?しかもそれが、ほんのいましがたまでお店で売られていたものなら、ほとんどの人が「これ、大丈夫かな?」なんて疑うことはないでしょう。にもかかわらず、毎年夏になると食中毒の事故が多くなります。数年前にはO157の事件が起こり、今年も食品をめぐる事故があいついで起こってしまいました。残念なことです。そして、そんな事件が起こると、新聞やニュースなどで頻繁に目にするようになるのが、HACCPという文字です。
 このHACCP、いったい何のことなのかといいますと、ちょっとむずかしいのですが、「危害度分析重要管理点」を表す英語の頭文字をとったもので、食品製造における品質の管理方法のことです。読み方は、厚生省では「ハサップ」と呼び、農林水産省では「ハセップ」と呼んでいます。また、アメリカやイギリスの人たちは「ハシップ」と呼んでいるようです。ちなみに学者は「エイチ・エー・シー・シー・ピー」と呼んでいます。
 HACCPは、最高レベルの安全性の確保が求められる宇宙食の品質管理方法として、アメリカのNASAで生まれたシステムです。いまでは、食品の安全性を確立するシステムとして、アイスクリームなどの乳製品や食肉加工品、また魚肉ねり製品など幅広い分野で、世界的に採用されてきています。
 いずれにしても、「安心」だと信じられるからこそ、食べ物はおいしく食べられるわけです。やっぱり、疑ったりしないで食べるほうが、断然おいしいですよね。

(掲載号:09月22日号)