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週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

電磁波って、どんなところで活躍しているの?なにか建設の役にも立っているの?

 近い将来の本格的な利用に向けて、いま実験がつづけられているリニアモーターカー。東京と大阪をおよそ1時間で結ぶ、この次世代の鉄道システムにも、じつは電磁波が活用されています。
 リニアモーターカーには、2種類の電磁波が使われています。ひとつが永久磁石でS極とN極が変わることのない直流磁気。そしてもうひとつが、周波数によって1秒間に50回とか60回とかS極とN極が交互に変わる交流磁気です。直流磁気は、リニアモーターカーを浮かび上がらせるためのもので、車体の下とレール部に設置されています。また交流磁気は、リニアモーターカーを動かす推力となるもので、ボディサイドと走行路の横のガイドレールに設置されています。このガイドレールに数十ヘルツの周波数の電流を流すことでS極とN極を交互に変え、その反発力と引っ張り力の繰り返しによって車体が進んで行くわけです。
 また電磁波は、一見するとまったく関係ないように感じる建設の分野でも、しっかりと活躍しているのです。
 たとえば、造成地などで土を盛るときの正確な土量管理に使われているのが、カーナビゲーションなどでおなじみのGPSです。地球をまわる軌道上にある3つの静止衛星から送られてくる電波によって、三角測量の要領で、位置や高さなど土の量のレベルを立体的に、しかもリアルタイムで管理しています。また雲仙普賢岳における復旧工事では、泥流などの危険がある場所での作業は建設重機などの操縦・制御を、無線によるリモートコントロールで行いました。つまり、無人ロボットが復旧活動に活躍したわけです。

(掲載号:10月20日号)