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週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

飛行機の離着陸のときに、携帯電話やゲーム機の電源をOFFにするのは、なぜ?

 それは、飛行機をコントロールする精密機器を誤作動させないためです。もちろん、携帯電話などから出る電波が、座席から直接コックピットまで飛んで、操縦用の機器を狂わせるわけではありません。
 じつは、座席の周りを囲んでいる機体内には、さまざまな配線が張り巡らされています。つまり、座席のすぐ隣にアンテナがあるようなものです。しかも、離着陸時は制御系のコンピュータがフルに稼働している状態。そんなときに携帯電話などから漏れた電波を座席横の機体にある配線が感知すると、コンピュータが信号と誤認して誤作動する可能性があるからです。
 飛行機の中以外で、マナーとして携帯電話をOFFにしたほうがいい場所が、コンサートホールです。特にクラシック・コンサートでの、携帯電話の着信音やディスプレイの発光、そして腕時計のアラームほど、その場の雰囲気をそぐものはないでしょう。
 コンサートホールの場合、扉も非常ドアも窓も、すべて電波の侵入口になります。そのうえ、照明などの電線もアンテナになってしまいます。そこでどのようにしてホールに電波を入れないようにするのかというと、建物そのものを金属で囲って遮蔽(しゃへい)してしまうのです。窓には、電磁シールドガラスを使います。しかし、これではあまりにもコストがかかりすぎるので、現状では携帯電話と同じような周波数の妨害電波を出すことで、スクランブル状態にして通話できないようにしています。つまり、毒を以て毒を制しているわけです。
 いずれにしても、携帯電話は、マナーやルールをきちんと守って使いたいですね。

(掲載号:11月03日号)