週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」
ダムにはいったいどのくらいの水を蓄えることができるの?
地図を見ればおわかりいただけるように、日本は国土が細長いカタチをしている国です。山や谷が多く、広々とした大地はあまりありません。そのため、山に降った雨も比較的短時間で海へ流れていってしまいます。そこで、ダムをつくって貯水池に、生活用水をはじめ農業や工業など、私たちの暮らしに必要な水を貯えているのです。
現在、日本には、2600を超えるダムがあります。その総貯水量は、およそ204億立方メートル。なんだか、すごい貯水能力のように感じるか知れませんが、じつはそれほど多いわけでもないのです。アメリカには、浸食による特異な風景で有名なグランドキャニオンの近くにフーバーダムというダムがあります。このダムの貯水量は、およそ400億立方メートル。日本のダムを全部を合わせても、その貯水量はフーバーダムのほぼ半分にしかならない、とてつもないスケールのダムなのです。
しかも、核家族化が進んで、所帯あたりの人の数が少なくなっていくと、水の消費量は増えるといわれています。なぜなら、一人や二人の少人数では、入浴や炊事・洗濯などをするときに、効率よく水を使うことができないので、一人あたりが使う水の量は、どうしても増えてしまうからなのです。つまり、私たちが暮らしの中で使う水の確保は、これからますます重要になってくるというわけです。日本には、まだまだダムが不足しているのかもしれません。
人口の割りに意外と水の貯え能力が少ない、日本。これからは、炊事や洗濯・入浴にも、もっと上手に効率よく水を使っていくことが肝心になるわけですね。
(掲載号:12月22日号)
