週刊誌コラム

週刊朝日「大いに成るほど〜素朴なギモン編」

トイレの数は、どうやって決めるの?

混雑しているとけっこうイライラする、トイレ待ち。数を決めるのに何か基準はあるのでしょうか。

 最近では、オフィスのトイレはただ用を足すだけでなく、出社して仕事前の身だしなみを整えたり、昼食後に歯を磨くなど、気持ちよく働くためにも活用されているようです。男性は女性用のトイレに、また女性は男性用のトイレに入る機会はほとんどないと思いますが、あの個室の数をどのように決めているかおわかりになりますか?
 じつはオフィスビルの場合、人が働くスペースにいる人数によって、便器の数を決めているのです。たとえば、百人の人が働くオフィスがあり、男女の比率はおよそ六対四で男性が六十人に女性が四十人いるとします。トイレの数は、長年の地道なデータの収集から導き出した数値をもとに、男性用の小便器は十五人に一個・大便器は三十人に一個、そして女性用は大小兼用で十五人に一個として割り出しています。つまりこのオフィスでは、男子トイレは一カ所で小便器が四個に大便器が二個、女子トイレには三個の大便器が必要になるわけです。
 もちろんトイレの数は、ホテルや劇場などビルの目的によっても基準が異なります。
社員の男女比があらかじめある程度わかっている自社ビルの場合は、トイレの数に問題が生じることはあまりありません。しかし、いろいろな会社やお店などが入り、事前に男女比の把握がむずかしいテナントビルの場合は、いままでの経験値をもとにできるだけ渋滞しないように工夫をして数を決めています。
 いずれにしても、仕事に臨む気分を整えたり、身だしなみのチェックにも使われるトイレです。水をムダにせずに、気持ちよく使いたいですね。

(掲載号:10月29日号)