週刊誌コラム
週刊朝日「大いに成るほど〜近代化遺産編」
旧大森区裁判所(町並み交流センター)
昨年世界遺産に登録された島根県石見銀山、この世界遺産の中心となる街並みが、鉱山町として発達した大森である。ほんの10年以前には、訪れる人もまばらだったように思うのだが、久々に来てみると、大勢の人が訪れていた。世界遺産を楽しむには、ふもとの代官所跡から谷沿いを龍源寺
ところで、世界遺産を構成する近代化遺産もあり、旧大森区裁判所(現 町並み交流センター)もその一つだ。明治21年に竣工した建物で、当島根県に設置された7つの区裁判所の一つ、
建物は和風を基調とした木造の平屋で瓦葺。裁判所としての権威を演出するためだろうか、建物の本体に比べて大きな正面入り口には車寄せ風の入母屋つくりの屋根がかけられている。ガラス窓の使用など、明治半ばのこの地方ではモダンな建物だった。戦後、法務局支部、同出張所を経て、大田市の公民館となった。町並み交流センターとして修復され、内部に復元された法廷などの展示を見ることができる。
大森には、他に旧邇摩郡役所(明治35年 現石見銀山資料館)、大森鉱山清水谷製錬所跡(明治28年)などの近代化遺産がある。
(掲載号:2008年12月19日号)
