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2010年3月期 決算説明会 スピーチの要約

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市場の状況と今後について

代表取締役社長 山内隆司
  • 景気後退による企業の設備投資マインドの低下と不動産市況の低迷により、依然として国内建設市場は厳しい状況が続いている。2011年3月期においても、民間建設投資の本格的な回復は難しい状況で、公共投資の増加も望めないことから引き続き減少するものと思われる。
  • 一方、海外建設市場は、欧米経済には不安要素が多いものの、東南アジアを始めとする新興諸国経済は順調で、建設投資も堅調に推移するものと思われる。
  • そうした状況のもと、2011年3月期の当社単体の受注目標は、2010年3月期の実績を若干上回る数値とした。
  • 土建共に目標達成は決して易しくはないが、無理な数値ではないと考えている。

採算重視の方針について

  • 厳しい市場環境が続く中、受注と利益の確保を両立させることは難しい課題だが、付加価値の高い案件の受注を拡大し採算重視という基本方針を変えることはない。

海外事業の状況について

  • 2010年4月1日時点における海外事業の繰越高は約2,650億円となった。中期経営計画で目標とした2,500億円をやや上回るレベルの手持工事量となっているが、これは手持工事の消化が順調に進む一方で、既契約工事に関する追加変更工事が大きく増加したことに因るものである。
  • 今後しばらくは国内の需要拡大が望めないことから、事業規模の維持・拡大に向けて海外市場への進出は不可避であり、そのためにも徹底したリスク管理のもと海外事業を着実に収益の柱として行きたいと考えている。

財務体質の改善状況について

  • 今回の中期経営計画において、財務体質の改善を課題の一つとしているが、市場環境が厳しさを増す中、その必要性は益々高まっていると認識している。
  • 特に有利子負債については、当社グループの事業規模と比べて絶対額が多く、昨年度は利益計画の達成はもとより工事関係収支の改善や、経営計画に掲げた財務体質の強化に向けて投資有価証券の売却を進めたことで、当初目標をほぼ達成できた。今後とも、有利子負債の削減と自己資本の充実を図って行く。