社長メッセージ
「高い付加価値を生み出す新たな事業構造を確立し、すべてのステークホルダーからの高い信頼のもと持続的に発展する企業グループ」を目指します。
日本は成熟社会を迎えようとしています。国内の建設市場も公共投資は新設から維持・更新へのシフトが進み、民間建設では環境への配慮の必要性などがクローズアップされています。これは建設工事を受注する側の企業にも変化を迫るもので、従来の延長線上では対応できません。
大成建設グループは、このように経営環境が大きく変化していく中で、社会から信頼される企業グループであり続けるために、長期的視点に立ち、持続的な発展に係わる課題に取り組んでおります。
高い付加価値を創造し、持続的に発展する
大成建設は、「高い付加価値を生み出す新たな事業構造を確立し、すべてのステークホルダーからの高い信頼のもと持続的に発展する企業」を目指して、安定した収益基盤と強固な財務体質の構築に取り組むと共に、環境、リニューアル・リプレース、エンジニアリングを成長分野と位置づけ、それぞれの分野で取り組みを強化しています。これからも常に社会の一歩先を見つめ、社会の新たな期待に応える先進的な技術やサービスを創造するために、社員一人一人が社会・環境問題への感受性を高め、あらゆるステークホルダーと積極的に対話・協働してまいります。
「環境の保全と創造」への取り組みを強化する
環境問題は、大成建設グループが最も重視している社会的課題であり、グループの総合力を最大限に発揮することで、社会に貢献できる分野であると認識しております。当社における環境問題への取り組みは、1991年の「地球環境問題対策委員会(現:環境委員会)」の発足を機にスタートし、すでに20年余が過ぎようとしています。その間、各本部・支店で認証を取得していたISO14001EMS※1の全社統合を図り、2009年には環境分野の全社をつなぐプラットフォームとして環境本部を設置し、環境経営への取り組みを強化してまいりました。
2010年度は「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト2010」で国内首位を獲得し、また、「T-ZoneSaver」※2が、地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。さらに、名古屋で開催されたCOP10※3の関連行事「企業経営層と各国閣僚級との懇談会」で、私が企業の生物多様性に関する取り組みについてプレゼンテーションの機会を与えられるなど、当社グループの環境への取り組みは高い評価を受けております。
環境の世紀といわれる今、大成建設グループは環境分野のトップランナーとして、EMSの実践による「環境の保全」を推進するとともに「低炭素社会の実現」、「生物多様性の保全」および「循環型社会の形成」に貢献する先進的な環境技術を開発・提供することで環境問題の解決を図ることに邁進してまいります。
すべてのステークホルダーから信頼される企業としての基盤をつくる
2008年のリーマン・ショックに端を発した金融危機は、不適切なコーポレート・ガバナンスにも一因があるという認識のもと、企業を財務面だけでなく、環境・社会・ガバナンスの3つの側面からも評価すべきであるという機運が高まっております。これは、CSRへの積極的な取り組みが企業リスクの最小化につながるという考えに基づいています。
大成建設グループは、環境の保全のみならず、ガバナンス、職場環境の改善、法令遵守、品質向上等へも積極的に取り組んでおり、特に2010年度は、6月に再構築した理念体系のうちCSRの基本方針となる「グループ行動指針」を、世界中のグループ社員に徹底してまいりました。
これからも、こうしたCSRへの取り組みを通して、社員一人ひとりが責任ある行動をとり、すべてのステークホルダーから信頼される企業としての基盤づくりに努めていきます。
本報告書が、その取り組みに対する皆様のご理解の一助となれば幸いです。
※1 「EMS」:環境マネジメントシステム
※2 「T-Zone Saver」:照明空調の超省エネ自動環境制御システム
※3 「COP10」:生物多様性条約第10回締約国会議
| 代表取締役社長 |
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