社会報告労働慣行

従業員の職場環境・作業所の職場環境

働きやすい職場づくり

ISO 6.3.6 苦情解決
6.3.7 差別および社会的弱者
6.3.9 経済的,社会的および文化的権利
6.4.4 労働条件および社会的保護
6.4.6 労働における安全衛生
6.4.7 職場における人材育成及び訓練
GRI G4-11、LA1、LA4、LA5、LA8

ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて

一人ひとりの従業員がいきいきと働くことができるようにさまざまな施策を実施しています。近年ではスマートデバイスを活用した業務の効率化など、ソフト・ハード面にも注力して労働時間の削減を図り、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて取り組んでいます。

労使関係

大成建設は、当社社員組合とユニオンショップ協定を結んでおり、管理職などを除くすべての正社員7,592名が組合員となっています。労使関係や会社の事業活動の円滑化を目的に毎年労使間でアンケート調査やさまざまな対話を実施しています。労働条件の変更などは労使で協議する事項として、予め労使間で決定しています。

従業員の健康

社員が心身ともに健康管理できるように、健康診断の有所見者に対する受診勧奨や過重労働者に対する医師面接の徹底を図っています。
また、ストレスチェックの受検を勧めるとともに、管理職社員を対象とした「ラインケア研修」の実施や、専門機関や産業医と連携した幅広いサポート体制を整えています。

健康経営の取り組み

経済産業省が2017年度に制定した「健康経営優良法人2017(ホワイト500)」に認定されました。

ワーク・ライフ・バランス推進の取り組み一覧表

推進項目 活動内容
時短推進
  • 年間休日・休暇日数の目標達成運動を実施
  • 2015年4月より時短推進協議会を設置し、労使協同で業務改善活動を実施
  • ICTの活用による働き方改革の推進
育児支援
  • 育児休業の5日間有給化で男性の育児休業取得を推進
  • スムーズな休職と復職をサポートする育児サポートプログラムや育休者ミーティング、保活相談会、父親セミナー、両立支援セミナーの実施
  • 子育て社員に配慮した研修やセミナーでの臨時託児所の設置
介護支援
  • 介護セミナーの全国実施による情報提供
  • 外部機関による介護個別相談会の実施
  • 介護に直面した社員への三者面談の実施
休暇
  • 年次有給休暇やリフレッシュ休暇、節目休暇の取得促進
その他
  • 結婚・出産・子育て世代の支援となる給与アップ・手当改定
  • 福利厚生の充実

子育て支援の取り組み

男性の育児休業取得率100%を「働き方改革」の一策と位置づけ、所属部門や上司を巻き込み全社的に取り組んでいます。2017年4月には、イクボス企業同盟に加盟したほか、これまでにも、「イクメン企業アワード2016」の受賞とともに、次世代育成支援対策促進法に基づく認定も受けています。

KPIs

若手社員の定着率の向上

  • 管理本部人事部

採用選考の過程において業務内容を詳細に説明し、かつ、作業所見学会を実施するなどしてミスマッチの解消に努めています。また、入社後は若年社員の面談などを実施し、一部ではメンター制度を試行的に導入するなどして、働きやすい環境の整備に努め、定着化を図っています。

入社3年離職率 ・・・5.0%

新卒総合職、専任職の入社3年以内に退職した割合

人材能力開発に向けて

ISO 6.3.8 市民的および政治的権利
6.4.6 労働における安全衛生
6.4.7 職場における人材育成および訓練
GRI LA10

キャリアアップ支援

専門性や創造性などを有する人材の育成を図るため、入社後の各フェーズにおいて、さまざまな研修を実施しています。

人材育成体系図

人材育成体系図

資格取得支援

専門性の高いエンジニアやマネジャーなどを育成するため、全社員を対象として資格取得を支援し、職務分野におけるスキルアップを図っています。

資格取得支援の一例

建築施工 土木施工
  • 一級建築士
  • 一級建築施工管理技士
  • 一級管工事施工管理技士
  • 建築設備士
  • 技術士
  • 一級土木施工管理技士
  • コンクリート主任技士
  • ダム工事総括管理技術者
設計 国際
  • 一級建築士
  • 構造設計一級建築士
  • 設備設計一級建築士
  • 米国建築士
  • Licensed Architect
  • Professional Engineer
  • Project Management Professional
  • APEC Architect/Engineer
開発部門 エンジニアリング部門
  • 不動産証券化協会認定マスター
  • 再開発プランナー
  • 技術士
  • 宅地建物取引士
  • 技術士
  • 一級管工事施工管理技士
  • 一級電気工事施工管理技士
管理部門
  • 建設業経理士
  • 宅地建物取引士

TOPICS

日常業務におけるICTの活用による"働き方改革"

近年、長時間労働による従業員の健康リスクなどの社会問題が指摘されるようになりました。これらの課題を解決するために、大成建設では、「Field Pad」アプリの活用など、ICTソリューションによる"働き方改革"を推進しています。
2016年5月には、クラウドサービス「Office 365」を導入し、「誰もが、いつでも、どこでも、どの機器でも安全に利用できる」業務環境を整備しました。同サービスの利用と普及を推進し、社内のアンケートから月平均8時間を創出できるというアンケート結果が得られました。
大成建設グループは、これからもワーク・ライフ・バランスの実現に向け、活力ある職場環境の向上を目指していきます。

作業所の職場環境 - 安全衛生水準の向上

ISO 6.4.6 労働における安全衛生
6.4.7 職場における人材育成および訓練

安全衛生方針とOHSMS体制

大成建設では「安全第一主義」のもと、事故・災害の撲滅、第三者災害の防止を目的に「労働安全衛生マネジメントシステム(TAISEI OHSMS)」という形に体系化・組織化し、社長が示す「安全衛生方針」に則り、当社社員はもとより、グループ会社、協力会社が一丸となって、日々安全を形にするための取り組みに励んでいます。
TAISEI OHSMSは、大成建設の長年にわたる安全衛生の管理手法やノウハウに基づいて構築しており、これを基盤としてP-D-C-A(計画-実施-点検-改善)のサイクルを運用することで、安全衛生水準の向上を図っています。
また「安全衛生管理方針書」の実施事項の監査結果に基づきリスクアセスメントおよび必要なリスク低減措置を行うことで、事故・災害の防止を図っています。また、TAISEIOHSMSに基づく安全衛生管理を徹底するため、作業所パトロールや、作業員の安全教育を徹底しています。

TAISEI OHSMS

TAISEI OHSMS

2005年7月制定。2009年11月最終改正

専門工事業者(協力会社)の安全教育支援

大成建設は、全国の協力会社で組織する「大成建設安全衛生環境協力会」と密接に連携し、事故・災害の防止に努めています。また、協力会会員は、大成建設が毎年開催する「安全徹底大会(1月)」「安全推進大会(6月)」に参加し、安全衛生管理の教育・指導のための機関誌「協力」や「災害事例集」などを利用し、事故・災害の防止に努めています。

社長パトロール

表彰写真

各種職長制度の実施

土木分野では、品質、安全、技術などを含めた総合力の向上を目指し、大成建設の現場施工に貢献する優秀な建設技能労働者に対して報奨金を支給する土木優良技能者報奨制度を導入しています。
建築分野では、生産体制の強化を図るために職長の品質・技術力および安全を含む施工管理力のさらなる向上を目指し、2015年度に一級職長制度の一部を改定し、さらに特級職長制度を新設し運用を推進しています。

分野 制度の名称 支給額 認定時期、累計者数 対象 制度の開始
土木 土木優良技能者報酬制度(BMT 日額 2,000円 年1回(毎年12月) 502名 資格保有などの一定の要件を満たす技能者、全国展開 2013年1月1日
建築 一級職長制度(一部改定) 日額 1,000円 年1回 4月 770名 1995年4月
建築 特級職長制度 日額 3,000円 年1回 4月 43名 2015年11月

BMT:Best Meister of Taisei2017年3月現在

KPIs

安全衛生水準の向上

  • 安全本部安全部

2016年は、「死亡災害ゼロの達成」を目標としましたが、残念ながら、1件発生しました。
2017年も引き続き「死亡災害ゼロの達成」を目標とし、「再発防止の安全管理から、予防の安全管理へ」向けて、さまざまな施策を進めてまいります。

死亡災害件数 ・・・1
(2017年目標 死亡災害ゼロ)

作業所にみる安全衛生への取り組み

東京・原宿で、地上23階、地下3階建ての高層ビルを建設している「(仮称)神宮前計画」作業所では、安全衛生水準の向上のため、現場主導での活動に取り組んでいます。

職長主体の活動を推進

建設現場では、建物の完成までに多分野にわたり専門工事業者(協力会社)が関わって工事を進めていきます。当作業所では、各協力会社のリーダーである職長が1日平均約40名、建設技能者は約400名が入場します。工事の進捗に応じ、関わる会社が入れ替わり、日々新しい建設技能者が加わる現場で安全を守っていくには、全員が安全意識を共有し、一丸となって取り組んでいくことが大切です。そこで、当作業所では、会社の垣根を越えた職長会を組織し、「全心で前進!」という職長会スローガンを策定し、心をひとつに無事故・無災害を実現するため、環境、安全、車輌、広報の4つの分科会に分かれて取り組みを進めています。

緊張感を持ちながら一体感を重視

職長会では、曜日毎にさまざまな視点から安全パトロールを行うほか、安全確認に効果的な「指差呼称」の推進や、朝礼での一人KY(危険予知)活動の実践など、多彩な活動を展開。常に所内の緊張感を保つ一方で、工事の現状を全建設技能者が共有できるスポーツ新聞タイプの『神宮前新聞』の発行やマンガ形式の掲示物の掲出など、マンネリ化の防止や親しみやすさの創出にも工夫しています。さらに、折々に花火大会、運動会、バーベキュー大会、外国籍建設技能者との文化交流会の開催など、建設技能者同士が直接コミュニケーションを深める機会も数多く用意し、一体感を強めています。

事故・災害を未然に防止する風土を醸成

こうした積み重ねの中で、自由に意見を言い合える風土が醸成されてきました。全員の意識が高まったことで、活発なコミュニケーションによりお互い注意し合うことでトラブルを未然に防ぐなど、改善活動に反映されるという好循環が生まれています。また現場の風通しの良さは、建設技能者の士気を上げ、協力会社間の調整も円滑となり、安全面のみならず、仕事の効率化にもつながっています。

東京支店(仮称)神宮前計画作業所完成予想図
東京支店(仮称)神宮前計画作業所完成予想図
職長会と合同で安全祈願
職長会と合同で安全祈願
『神宮前新聞』
『神宮前新聞』
「指差呼称」の推進ポスター
「指差呼称」の推進ポスター
災害事例シートの使用推進
災害事例シートの使用推進
文化交流会の様子
文化交流会の様子

東京支店 (仮称)神宮前計画作業所

作業所長 久保田 理

現場の主役は働く建設技能者です。所長から何を言っても、現場で働く一人ひとりに浸透しなければ効果はありません。職長主導の活動を通じて、全員がここを「自分の現場」、ともに働く仲間を「自分のファミリー」だと思えれば、無事故・無災害は必ず実現できる。そのための環境づくりが、所長として大切な仕事だと考えています。

人事データ

ISO 6.4 労働慣行
6.4.3 雇用および雇用関係
GRI G4-10、LA1、LA3

人事データ(単体)

  2014年度 2015年度 2016年度
従業員数(名) 8,007 8,072 8,415
 女性従業員数(名) 1,228 1,270 1,470
 外国籍従業員数(名) 66 75 87
平均年齢(歳) 42.9 42.8 42.9
平均勤続年数(年) 19.0 18.8 18.3
平均年収(万円) 891 918 950
入社3年以内離職率(%) 4.0 6.6 5.0
女性管理職者数(名) 39 53 62
女性技術者数(名) 526 549 584

人材育成・ワーク・ライフ・バランスデータ(単体)

  2014年度 2015年度 2016年度
再雇用者数(名) 654 673 663
障がい者雇用率(%) 2.07 2.08 2.05
ジョブリターン数(名) 2 0 15
育児休業者数(男性)(名) 2 4 147
育児休業者数(女性)(名) 35 50 40
育児休業復職率(女性)(%) 93.8 100 100
有給休暇取得率(%) 32.4 34.6 37.3
節目休暇取得率(%) 68.0 95.3 93.6
リフレッシュ休暇取得率(%) 84.6 86.3 89.1
海外作業所など研修生数(名) 6 11 6
海外研修機関など研修生数(名) 4 5 4

マーク:Key Performance Indicator 重要業績指標