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プレスリリース

アンカーレス耐震補強構法の実用化

−静かで、早い、既存建物への耐震補強工事−

2004年6月8日

大成建設株式会社

大成建設株式会社(社長:葉山莞児)は、現在一般的に行われている既存建物への耐震補強工事で大きな問題となっている、工事時の振動・騒音・粉塵をほとんど出すこと無く、短工期で、且つ、安価に行うことができる耐震補強構法「アンカーレス耐震補強構法」を開発し、実用化しました。

これまで、既存の鉄筋コンクリート(RC)造建物や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造建物では、一般的に「あと施工アンカー工法」と呼ばれる耐震補強工法が取られてきました。この工法では、新規に設置する耐震補強部材(鉄骨ブレース、RC耐震壁など)と既存の躯体(柱梁架構)とを接合する目的で躯体に多数のアンカーを設置しますが、この施工の際にアンカー用の穴を開ける音や振動、コンクリートの粉塵等が発生し、建物使用者に多大な影響を与えるため、建物所有者にとっても耐震補強の実施を妨げる要因の一つとなっています。

本構法は、補強部材と躯体の接合にアンカーを用いず、接合部に市販のグラウト材を充填するのみで、地震時の横にゆれる力を補強部材に伝え地震力に耐える構法で、施工時の騒音・震動・粉塵を殆ど発生させません。このため、静寂性・清潔性が要求される病院やマンション、使用しながらの工事が必要なオフィスビルなどの耐震工事に最適です。

また、本耐震補強構法はアンカー工事が不要で簡素なため、一般に行われている耐震補強工事に比べ、1ヶ所あたり2割程度のコストが削減出来、工期も短縮することが出来ます。

鉄骨ブレースや鉄板耐震壁を用いた本構法はすでに実用しており、昨年3月に(財)日本建築防災協会の技術評定も取得しています。また、更なるコストダウンを目指したRC耐震壁や出入口等の開口付耐震壁に関しては、本年4月迄に実証実験による実用性の確認ができたことから、あらゆる条件の既存建物に本工法を適用できることとなりました。

本構法は、すでに大阪や東京の事務所ビルや商業ビルに適用した実績を持ち、今後は更に、中高層RC造・SRC造建物を対象にリニューアルおよびコンバージョン提案と併せて、本構法を提案してゆきます。

アンカーレス耐震補強の実験状況

アンカーレス耐震補強の実施状況

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