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プレスリリース

校庭を芝生化した学校における熱環境の改善効果の検証

2005年7月12日

大成建設株式会社

 大成建設(株)(社長:葉山莞児)は、目黒区教育委員会や学校関係者の協力を得て、東京都目黒区内の小学校において、芝生化した校庭の熱環境を実測し、その効果を確認しました。昨年6月より、校庭1,500m2を当社が開発した改良日本芝を用いて大成ロテック(株)により工事が進められ、芝に関する基礎技術に加え、当社に蓄積された、ゴルフ場やサッカースタジアム等などの施工・管理、並びに熱環境における技術やノウハウをここで生かしています。

 今回、目黒区の小学校における実測調査では、各種測定機器を持ち込み、昨年の夏休み期間中8日間に亘り、校庭芝生面における温湿度、垂直方向の温度分布、日射量などを10分間隔で連続的に測定しました。この結果、調査期間中の晴天日(8月13日)の14時、外気温が35℃のときに、校庭外周の土表面が約50℃まで達したのに対して、芝生表面の温度は約34℃となりました。
校庭が土であった前の状態での実測値がないため、当社独自のヒートアイランド解析用数値シミュレーションシステム「T-Heats」を用いて、芝生化する前後の校庭の日射特性や蒸発効率に関する測定結果、夏季における校舎屋上の風向・風速と温湿度などを与条件とした、定常状態でのシミュレーションを行いました。その結果、校庭内で風速が停滞する領域が観測され、校庭が芝生の場合、その領域の表面温度は約32℃、地表面高さ60cmでの空気温度は約34℃ となり、実測値とほぼ一致する結果が得られました。一方、校庭が土の場合、風速が停滞する領域における表面温度は約52℃、空気温度が約37℃となり、校庭の空気温度が最大で3℃の温度差があることが確認されました。

 以上、校庭を芝生化した小学校における実測調査と数値シミュレーションから得られた結果から、校庭芝生化によって校庭表面およびその周囲の空気温度が下がることが検証されました。

 今回、校庭を芝生化するにあたり、学校側から提示された条件で、当社が開発した改良日本芝「みやこ」をベースに、冬芝のペレニアル・ライグラスを追い播きする施工方法を提案しました。現在では、体育教育や地域スポーツの運動施設として利用されています。また、芝生の維持管理につきましても、当社は一昨年の12月より、学校関係者や地域住民の方々による芝生勉強会に参加し、地域全体での芝生の管理体制作りをサポートしており、砂塵の飛散量が減少したなどの評価を含めて、満足度の高い「校庭の芝生化」を提供することができました。

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