ホーム > 会社情報 > プレスリリース > 2005年 > 都市ヒートアイランド解析評価システム「T-Heats都市圏」の開発


文字のサイズ
  • 小
  • 中
  • 大

プレスリリース

都市ヒートアイランド解析評価システム「T-Heats都市圏」の開発

−大都市に対するヒートアイランド緩和策の効果予測が可能に−

2005年8月23日

大成建設株式会社

大成建設(株)(社長:葉山莞児)は、従来より開発保有してきた広域大気環境予測システムに、屋上緑化など環境配慮計画が都市全体に普及した場合での、ヒートアイランド緩和効果を定量的に評価できる都市ヒートアイランド解析評価システム「T-Heats都市圏」を開発しました。

既開発システムである「T-Heats街区」では、計画敷地および市街地レベルにおける体感温度の分布を評価することが可能でしたが、東京23区など広域圏に対する屋上緑化などの影響を評価することは困難でした。そこで、本システムである「T-Heats都市圏」では、各種の環境配慮計画が都市全体にあたる広域圏でのヒートアイランドを緩和する効果を解析することが出来ます。

本システム「T-Heats都市圏」の解析手順は、以下の通りです。まず、対象都市圏全体の建物形状に対して幾何学計算を行い、建物の延床面積・屋上面積の3次元分布のデータベースを作成します。次にモデル建物を対象に熱負荷・空調エネルギーシミュレーションを行い、建物からの排熱を時刻別に解析します。以上のデータを組み合わせることにより、都市全体の排熱の3次元分布を各時刻ごとに算出することができます。さらに、これらをもとに都市全体の建物形状・排熱分布を入力データとして、温度・気流の分布を解析することにより、熱環境を予測することができます。

温度・気流の分布の解析は、400km四方の関東甲信越圏、160km四方の関東圏、および40km四方の東京23区圏の3つの領域を同時解析することにより、広い圏域での局地風の影響と、狭い圏域での都市気候の領域を同時に考慮し、より現実に近い状況での解析評価が可能となりました。

本システムの適用例として、東京23区全体のオフィスおよび商業施設のビルに対して屋上緑化を実施した場合約1.5℃、冷房の設定温度を26℃から28℃に設定した省エネビルの場合、約1℃の気温が減少する解析結果となりました。

今後は、「T-Heats街区」ならびに「T-Heats都市圏」の更なる高度化とともに、双方を連携し、建物における環境配慮・省エネルギー建築への提案、都市再生事業での建物配置を含めたヒートアイランド対策の提案、自治体等からのヒートアイランド対策効果解析のコンサルティング等の業務展開を図っていく予定です。

現状での15時の地上3m高さの気温分布(単位℃)

屋上緑化した場合(ヒートアイランド対策後)としない場合(現状)
15時の地上3m高さの気温差(単位℃)

ページ上部へ